最初は「手を染める」なのに最後は「足を洗う」、その理由は?【一分間雑学】
あまりよろしくない物事に関して言うことが多いようなイメージの「手を染める」という言葉。
何かを始めるときに、「手を染める」という言い方をします。
それに対して、物事をやめるときは「足を洗う」という言い方をしますが、なぜ始めるときは「手」なのに、やめるときは「足」なのでしょうか?

手を初めるの語源
実は「手を染める」という言葉には有力な語源が2つあります。
- 1つは、染色屋が商売を始める、つまり染色剤で手が染まるという説
- もう1つは、「初(そ)める」という言い方で「初め」の意味という説
有力なのは後者の方です。
これは、新年最初に書く書道の文字を「書初め」というように、「初(はじ)め」は「初(そ)め」と読めることからきています。
つまり、元は「手を染める」ではなく、「手を初める」だったのではないかという説です。
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足を洗うの語源
一方、物事をやめるときに使う「足を洗う」ですが、こちらは仏教の言葉であるという説が有力です。
素足で歩いた僧が寺に戻って足を洗ったことから、俗世の煩悩を落としたという話からきているようです。
つまり、「手を染める」「足を洗う」は全く違うルーツをたどった言葉だということがわかりますね。
たまたま体を使った慣用句だという共通点があっただけだということがわかります。
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