アニメ一休さんのモデル一休宗純の素顔
ある年代の大人たちにとって、『とんち』といえば一休さんという名前がすぐに浮かんでくるのではないでしょうか。
アニメになった一休さんは何度も再放送されていますので、『屏風の虎』や『この橋わたるべからず』といった有名なエピソードがすぐに思い出されることと思います。
また、これも有名な話ですが、この一休さんには実在のモデルがいます。
一休宗純という室町時代の人物がその人なのですが、この一休さんはとんち小僧ではなかったというと驚く方もいるのではないでしょうか?
一休宗純の素顔とは
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/
1394年に生まれた一休宗純は、臨済宗大徳寺派の僧でした。
このお寺で修行していた子供時代が『とんちの一休さん』の舞台となっているのですが、実際は一休さんはとても真面目だったそうです。
しかし、大人になってからの一休宗純は、酒や肉をたしなみ、女性と交わるといった、仏教の戒律を守らない、いわゆる『破戒僧』となりました。
わざと小汚い格好をしたり、正月には骸骨を抱えて挨拶に回ったりと、数多くの奇行で知られるようになります。
とはいっても、この一休宗純という人がただのおかしなしょうがない僧だったということではありませんでした。
当時は戦乱や気がで苦しむ民衆が多くいたにもかかわらず、欲に走る僧が多かったそうです。
そんな僧たちへの批判を込めた意味で風変わりな格好、行動をしていたという研究結果があります。
ちなみに骸骨を持って挨拶に回るのは
「人間死ねば、みな同じ」
だという意味があったようです。
後の世で、『とんちの一休さん』というイメージでアニメの題材に取り上げられたのは、一休宗純のこういった一見、奇妙とも思われる行動が要因だったようです。
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