初めて空を飛んだ日本人
人類で初めて飛行機による有人飛行を成功させたのは、ライト兄弟ですよね。
1903年に、世界初の有人動力飛行を行なったことは有名です。
ちなみに、その10年も前に日本でも二宮忠八という人が玉虫型飛行器という四枚羽の飛行機を試作していますが、資金不足で有人実験は行なえていませんでした。
しかし、それらとは別に、初めて空を飛んだとされる日本人がいたことをご存知ですか?
初めて空を飛んだ日本人

初めて空を飛んだとされる日本人は、浮田幸吉という人物です。
1757年、備前国児島郡八浜(現在の岡山県玉野市八浜)生まれの浮田は幼い頃に父親を亡くし、傘屋へ奉公に出されます。
そこで傘を作りながら、鳥のように空を飛べないかと考えます。
そして、傘を作る技術を応用して大きな飛行装置(現在のグライダーのようなもの)を作り出しました。
1785年の夏、浮田は旭川に架かる橋の欄干から飛び上がりました。
風に乗って数メートル飛んだとも、全く飛ばずに落下したとも言われています。
しかし、飛行実験が行われた場所の周囲の河原で夕涼みをしていた人々は
「何か飛んできた!」
と大騒ぎをします。
このせいで浮田はお騒がせ人として捕まり、岡山所払い(追放)とされてしまいます。
ライト兄弟が有人飛行実験に成功したのが1903年、それに対して浮田は1785年ですから、もし成功していたとしたら日本人初どころか世界初だったかもしれませんね。
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