神父と牧師の違い
キリスト教信者が1%しかいない日本でも、映画やドラマ、または結婚式の会場などでキリスト教の聖職者を見る機会があります。
普段、あまり意識していませんが、教会にいるキリスト教の聖職者には、神父と牧師の2通りの方がいます。
これはどう違うのでしょう?
神父と牧師の違いとは

神父と牧師の違いは明確です。
- 神父・・・カトリック
- 牧師・・・プロテスタント
です。
カトリックとはキリスト教の古い宗派です。
大雑把に言うと、ユダヤ教の聖典である旧約聖書を元に、おかしな部分を正そうとしたのがキリスト教カトリックの始まりです。
現在では全世界に10億人もの信徒を擁する最大の教派です。
一方、プロテスタントは16世紀に起こった比較的新しい宗派です。
宗教改革の結果生まれたものとして、歴史の授業で習ったことを思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。
(とりわけマルティン・ルターが有名ですね)
プロテスタントは、カトリックに比べて戒律が緩やかで、牧師は婚姻を許されています。
(カトリックの聖職者は結婚しません)
というより、結婚や子育てに対する悩みへの理解が深まるとして、婚姻を奨励されています。
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司祭は、神父と牧師とはまた別の話
ちなみに、近い言葉として、司祭というものがありますが、これは神父(つまりカトリック)の階級(階位)の名前です。
カトリックでは
教皇 ⇒ 枢機卿(すうききょう) ⇒ 大司教 ⇒ 司教 ⇒ 司祭 ⇒ 助祭
というように序列が決められています。
その中で、司教以上の聖職者は一般の信者とあまり接することがありません。
ですので、普段見ることができる聖職者で、一番身近なのが司祭なので、よく聞く言葉なのですね。
一方、プロテスタントは戒律上、牧師はあくまで信徒と同じ立場で教えを伝えるという役割ですので、役職のようなものは存在しません。
同じキリスト教でも大きな違いがありますね。
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