エレベーターとエスカレーターの歴史
エレベーターとエスカレーターはどちらも現代の生活(特に都心部)には欠かせないものになっています。
しかし、よく考えてみると、これらがいつ考案されて実用に至ったのか知りませんよね。
エレベーターはいつ考案され、実用化したのか

実は、エレベーターの原理を考案したのは、かの有名な数学者である古代ギリシャのアルキメデスです。
王冠に不純物が含まれていないか確かめる方法を考えていたとき、浸かった湯船から溢れる水を見て、
【Eureka】(エウレカ)=わかった!
と叫んで裸のまま外に飛び出したという逸話がある、あのアルキメデスです。
そのアルキメデスが考案したエレベーターは、滑車とロープを使い、人力で荷物を引き上げるというものでした。
その後改良が重ねられ、蒸気機関によるエレベーターが1835年に考案されました。
これにより、手動から自動へ移行し、重いものも運べるようになりましたが、まだ安全性の問題から人間が使用できるものではありませんでした。
そして、1853年になると、エリシャ・オーチスという人物が、ブレーキを制御する安全装置を考案し、万博で実際にロープを切っても落ちないという実験を披露して、人が乗るエレベーターが誕生しました。
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エスカレーターはいつ考案され、実用化したのか
一方、エスカレーターは歴史としてはかなり浅いものです。
1892年にジョージ・H・ウィーラーという人物が移動式の手すりを、同年にジェン・H・レノが傾斜をつけた動くベルトに乗るタイプのエスカレーターを開発します。
動く歩道の坂道版という感じでしょうか。
この動くベルトにステップをつけ、乗りやすく開発されたのが1900年になってのことでした。
これが現在のエスカレーターの原型です。
この年、アメリカのシーバーガーという人物が、階段状の昇降機に『Scala(階段)』と『Elevator(エレベーター)』をくっつけた造語『エスカレーター』を商標登録しました。
そして、パリ世界博覧会でエスカレーターがお目見えされました。
エスカレーターとエレベーターの違いを覚える
ちなみに、それぞれの違いを覚えるのに、エスカレーターという言葉はカタカナ英語としても有名な
『escalate』(エスカレイト)= 徐々に上がっていく
なので、ゆっくりと斜め上に上がるエスカレーターという覚え方があります。
参考にしてください。
ちなみに、escalateは前述の通り、元は造語で1922年に動詞化されたという経緯があります。
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