スキージャンプの『K点』とは?【一分間雑学】
冬のオリンピックでも日本人選手がメダル獲得で毎回話題になるスキージャンプ。
ジャンプ競技単体だけでなく、クロスカントリーと組み合わせた【ノルディック複合】という競技も日本人選手が強いので、よく見る方も多いのではないでしょうか?
しかし、スキージャンプでよく聞く『K点』の意味、語源を正確に知っている方は案外少ないようです。

K点の語源はドイツ語の頭文字
K点とは飛距離の基準点のことです。
これは元々、ドイツ語の極限点を意味する『Kriteisch Punkt』の頭文字です。
極限点というくらいですから、元々『これ以上飛んだら危険』という地点のことでした。
なぜ超えると危険なのかというと、ジャンプしてまだ傾斜のある場所に着地するなら、勢いのまま滑って行けます。
しかし、傾斜が緩いと地面に激突していく形になるからです。
ところが、競技が進化するにしたがって、このK点を楽に超える選手が続出することになります。
そこで、極限点(Kriteisch Punkt)ではなく、建築基準点を意味する『Konstruktions Punkt』(英:construction point)の頭文字に替わることとなりました。
現在ではこのK点を基準として、着地滑走路の傾斜角度が決められています。
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【補足】昔のK点は今のヒルサイズ
かつてのK点の役割、つまり極限点であり、それ以上飛ぶと危険という基準は『ヒルサイズ』と呼ばれています。
これは2004~2005シーズンから導入されたもので、これ以上飛ぶ選手が出ると、危険を考慮に入れるため、協議の続行について審議がされるようになるということです。
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